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ガーデンインユー

  27, 2017 16:49
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場所アンソロ『arium』に載せたあとがき。桐原さくも名義だー!笑
母のお庭(花壇)は年々グレードアップしていて、先日お盆に帰宅した際には葡萄棚(自作)が出来上がっていました…葡萄もなってた…。
発行から一年をすぎた場所アンソロ、そして執筆から一年と数ヶ月を経た「ガーデンインユー」なわけですけれど、当時自分が何を思い何を考えこの物語を書いたのか、正直はっきりと思い出せません。
が、「I《わたし》」と「You《あなた》」、自分と他人についての現時点でのひとつの解みたいなものだと思っています。
わたしはあなたで、あなたはわたしだった。あるいはあなたはありえたかもしれないわたしで、わたしはあなたがなりえたかもしれないあなたであった。「わたし」と「あなた」の境界線を見出したかったのか、あるいは曖昧なままにしておきなかったのか、自分でも計り兼ねているのですけれども。笑

Twitterなどで何回か呟いていますが、ユウミとユウキは互いに名前の中に「わたし」と「あなた」の二つを含んでいます。
ユウミ(由布実)=you+me
ユウキ(有己)=you+己
特にユウキはまんま「己が有る」という名前で、それは裏返すとユウの間は有る意味「己が無かった」状態…みたいなイメージで書いていました。
祖母の藍子はふたりのことを「ユウちゃん」「ユウくん」と呼んでいました。これは、アイと同じ呼び方。
藍子とアイはまんま「I《わたし》」であり、裏テーマとしては(書ききれなかったけれど)「愛」「哀」、ひいては「かなし」でした。アイのセリフ「かなしいね」は「悲しい」という意味だけではないのだと思っています(曖昧)。
「かみさま」をあえてひらがな表記にしたのは、アイは「神様」とは似て非なるものだったから。であると当時に彼女が「か(が)みさま」であることの暗喩、みたいなものでした。というよりも自己満足の言葉遊びですね。「かがみさま」から抜け落ちら「が」は「我」であったのかも、しれない。
庭の描写はほぼほぼ我が家の花壇に頼りきりでしたが、もうちょっとこう、水仙のこととか、ひまわりのこととか、書きたかったですね。根性と集中力が続かなかったんだと思います。
言葉遊びといえば。「ユウの庭」で「斎庭《ゆにわ》」のイメージでした。
web掲載にあたり加筆修正…はほとんど行わなかったのですが、最後のふたりのシーンだけマグカップがふたつ、になっています。おそろいのマグカップ使ってたんだなこの子達、っていう。

あまり展開に起伏もなくこれといったドラマ性も薄い物語ですが、なんだかんだ思い入れの深い話です。
お楽しみいただければ幸いです。
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